タワーマンション
俺の部屋にある女が来た時の話。
その女はBarで出会った女で
俺はいつものようにそのまま自分が住むタワーマンションに連れ込もうとしていた。
「すごいところに住んでるね!」
「そうでもないよ」
「いやいや、タワマンじゃん!」
そう言って上を見上げる女。
俺は女に「こっちだよ」と言って、指紋認証でエントランスのドアを開けエレベーターに乗り、32階を押した。
「32階なの?めっちゃ高いじゃん!」
「まぁね」
「もしかして凄い人?」
「凄くはないよ、普通だよ」
そんな会話をしていたら32階に着いた。
俺は部屋のドアを開け、女を入れた。
「すごーーーーーい!!めっちゃ綺麗じゃん」
騒ぐ女。
いつもここに連れてくる女はあんな感じだ。
これからの流れとしてはソファに座らせてから、そういう行為にもっていく。
正直、部屋に連れ込んだ時点で悶々していた。
だから俺は女に
「こっちにおいでよ!」
と言ってソファへ誘った。
すると、女は窓の外を見ながら「ねぇ!」
と呼ぶと、俺の方を振り返りこう言った。
「ここ"立ちバック映え"する部屋だね!」
もしこんなシチュエーションになったら
もう一本タワーマンションが建ちそうです。
作者:弁朕