タワーマンション

俺の部屋にある女が来た時の話。 その女はBarで出会った女で 俺はいつものようにそのまま自分が住むタワーマンションに連れ込もうとしていた。 「すごいところに住んでるね!」 「そうでもないよ」 「いやいや、タワマンじゃん!」 そう言って上を見上げる女…

もしも…

「最悪…雨だ…」 5月中旬。 昨日まで天気がいい日が続いてたのに 今日はあいにくの雨だ。 「仕方ない。バスで行くか。」 いつも大学まで30分かけてバイクで登校しているが、 雨の日は雨具を着るのがめんどくさいこともあり、 バスで登校していることにしてい…

私にして!

俺は物心ついた時からモテ期が止まらない。 何故こんなにモテるのか。 実を言うと、自覚がない。 聞くところによると、俺が何気なくしている 言動が女の子をときめかせているらしい。 周りはそれは罪だと言うが 本当にこれが罪なら俺の存在自体が 罪になって…

モルディブブリッジ

インドから南に位置する島、モルディブ島。 インド洋に浮かぶ島々は、 そのあまりの美しさからこの海域を 航海していた人々が 「真珠の首飾り」と名付けたほど 目の前にブルーな海と真っ白砂浜が広がっている まさにリゾート地。 このリゾート地にハネムーン…

風見鶏

「健二くん、起きて〜!」 朝8時、俺は起こされた。 「もう朝かよ…もう少し寝かせて……」 そう言って俺は布団にくるまり込んだ。 しかし、「もう!学校遅刻するよ!」と言われて、俺は布団をはがされた。 「やめろよ〜…寒い…」 「ほら、寒いならこれ着て!」 …

オレンジジュース

体育館の裏、そこが俺の唯一の居場所な気がする。すべてを忘れるこの空間が俺を俺らしくしてくれる気がした。 だから、俺は昼休みになるとそこへ行き、昼食を食べる。 昼食はメロンパンとオレンジジュース。 なぜ、メロンパンとオレンジジュースなのかは俺に…

物的証拠

いつも思うことがある。 なぜ、男と女が一緒にいる必要があるのか。 そう思いながら、俺は月9を眺めていた。 「腹減ったなぁ〜、コンビニでも行くか!」 そう言って、俺はテレビを消した。 「ガチャ!」 (鍵は閉めたっと…) 俺は別に童貞でもないし、店で済…

昼のベンチ

友達同士で遊ぶために 公園のベンチで待ち合わせ。 少し早く着きすぎたと思ったら、 1人すでに着いている女友達。 でも、正直その子はかなり気軽に喋れる女友達っていうのが合う人だった。 俺「早いな」 女「そうなんだよ、早く着きすぎた」 色々喋って、み…

そんな私だめかな?

彼女は俺に気があるようだ。 何かと俺に対してかわい子ぶってくる。 正直、めんどくさい。 そんな日が数ヶ月続いた。 彼女がいつから俺のことを想ったのか、どんなきっかけなのかは知らんが好意を持たれてアプローチされ続けて数ヶ月になる。 今日は休み。案…

記憶

あれは何年前のことだろう。 もう15年くらい経つだろうか… 月日は流れるのは早いということがこの歳になると痛いほど分かる。 でも、どれだけ月日が流れようがあの時あの場所での出来事はこれからも忘れることはないだろう。 ============================= …